動物介在療法・動物介在活動・動物介在教育

動物介在療法・動物介在活動・動物介在教育


近年、アニマルセラピーの治療効果が海外で注目されはじめている事を受け、人と動物が関わることによる具体的効果を期待する治療方法のひとつとして、老人ホームや精神科の病院などの施設で動物を飼うという新しい取り組みを検討されておられる施設や病院が日本国内でも増えてきております。
ペットと一緒に入居できる有料老人ホームや高齢者住宅なども増えつつあり、もはや家族という単位は人間だけに適用される時代ではなくなっています。家族同然に暮らし、生きがいに感じておられるような方も少なくありません。
ですが「老人ホームで動物を飼う」という事に関しては、現実問題としてまだまだ非現実的な響きを持たれる方も少なくないと思います。動物の苦手な入居者の方への対応、衛生面やアレルギーの問題などです。
しかし、コミュニケーションの問題や各種の障害を治療する方法として活用できるだけでなく、家庭や地域にはあっても老人ホームにはないものを模索してみることで、QOL:クオリティ・オブ・ライフの改善をスローガンに、お年寄りが張り合いや生き甲斐を生活の中で感じられるような取り組みなど、少子高齢化が加速する昨今、施設側に求められる課題のひとつとしても何か新しい形が見えてくるのではないでしょうか?



高齢化社会の心の隙間を埋める動物たちの活動

高齢化社会の心の隙間を埋める動物たちの活動

老人ホームにありがちな孤独感や無力感、退屈を埋めてくれる存在としてもペットは非常に大きな効果を持ち、入居者の家族は勿論、子どもまでもが 老人ホームを訪れやすくなるなどの波及効果もあります。
ペットの存在で施設がもっと家らしくなる、老人ホームの“家庭化” です。

問題点とされやすい衛生面は、飼育施設内を清潔に保つ事で回避できますし、空調設備を整えることでアレルギーを防ぎ、動物達の臭いも気になりません。病気や感染症の問題などは獣医やアニマルクリニックにて定期的な健康診断や予防接種などを受けさせてやることで人間に対する安全性も保持できます。

又、人間は年齢を重ねることでアレルギー反応が低下するということも、ここでは最大源の利点であると言えるのではないでしょうか?





アニマル・アシステッド・セラピー:動物介在療法

(AAT:animal assisted therapy:動物介在療法)は治療と評価を伴います。
動物とのふれあいを医療行為として活用した補助療法で医療行為の一環として動物が参加し、医療の専門家が治療のために行います。
リハビリテーション、身体的機能や精神面などの向上や回復が目的で、対象者に合わせた個別のプログラムを組み、治療目標に合った動物が選択されます。


アニマル・アシステッド・アクティビティ:動物介在活動

(AAA:animal assisted activities:動物介在活動)は治療と評価を伴いません。
動物とのふれあい活動。動物とボランティアが医療や福祉、教育関連の各種施設などを訪問し、対象者(参加者)の生活の質の向上、情緒の安定、レクリエーションなどをおもな目的として行われます。
あくまで対象者に与える癒しが主であり、治療目的のものとは異なります。


当社が考える動物介在活動

いずれの場合も基本的には専門的な研修や訓練を受けた資格者が行います。 高齢者の場合は孤独感が癒され、友情や安心感がもたらされたという効果、動物の世話をすることによって生活に対する自助努力が高まったという効果抑鬱傾向が強い場合などはその傾向が低減すると言われ、情緒に障害を持つ患者は自信および不安感の低減など、その他にも多くの効果が報告されています。

しかし、盲目的に取り入れるのではなく、専門医のアドバイスを受けながら効果的な治療方法のひとつとして、AATやAAAを活用して行くべきだと考えます。


アニマル・アシステッド・エデュケーション:動物介在教育

(AAE:animal assisted education:動物介在教育)は治療と評価を伴いません。
学校飼育動物、動物介在教育とは…愛玩動物でも家畜でもなく、子どもの教育のために園や学校で飼育されている動物のことを言います。
子ども達に命というものを身近に感じさせることや、飼育当番などで責任感を養うという教育的な意義のもとで行われています。

子どもたちに動物との正しいふれあい方や、事故の起こらない接し方、命の大切さなどを教えるためのふれあい活動です。
情緒教育の一環としても動物との関りや知識、愛護や理解を通じ、人とのコミュニケーションを図り人格形成に役立てるなどの目的としても行われます。

園や学校で動物を飼育するという事は、人間の生活リズムに合わせながらも口の利けない弱い存在の動物の生活を守ってやり、命の息吹を児童らに教え言葉や行動で児童にその気持ちを伝え、気付かせてあげる事だと考えます。

命の大切さを教えるためという大義名分だけで行われているのであれば本当の意味での動物介在教育とは言えません。

生き物とのふれあいを通じ、自分以外の人や動物などの存在を認めさせ、命あるもの同士の連帯感を子どもたちに体験してもらいたいと思っています。
自分自身が生きて行くためには他者の力が必要であるということへの導き、他者の幸せの上に自分自身の幸せがあることを自覚できる人間を育てる事が本当の意味で人や動物と共存しながら生きて行ける子ども、人間性の豊かな子どもを育ててあげるためには必要なことなのではないでしょうか?


少年少女の心を育む取り組み

近年の凶悪犯罪における低年齢化が進んでいる背景にあるとされるのが少子化問題や核家族問題などを含め、生命の軽視などが問題視されています。都市化が進み、子どもたちの身の回りから自然が失われつつある現代社会においては、子ども達が自然や人間との接点が薄い環境下で育ち生命の尊さや痛みを学べる機会が極端に減少している事が挙げられます。

園や学校などの教育機関における施設飼育型と呼ばれる動物飼育の場合は、トラブル時の責任体制の不明確さや休日の飼育管理の問題などがあげられ、教員の知識不足により動物を適切に飼育できない、動物が増えすぎてしまう、動物が死んだ時の対処方法が解らないといった現場サイドからの相談が多く、改善が必要とされる部分も少なくないと思いますが、動物を飼うだけでなく子ども達が積極的に動物と関わり、動物愛護の精神や動物との付き合い方を学び知ることで様々な教育効果が期待できると考えられています。






〒599-8128 大阪府堺市東区中茶屋104番地オフィシャルHP http://www.sf-japan.net
お電話はこちら
072-230-0568
お急ぎの場合
090-3052-5130
メールでのお問合せ
science@sf-japan.net

動物取扱主任者登録証
[第1337号]

動物取扱業登録証/販売
[第0200号/堺市長]

動物取扱業登録証/貸出
[第0201号/堺市長]

動物取扱業登録証/展示
[第0202号/堺市長]

動物取扱業登録証/保管
[第0484号/堺市長]

動物取扱業登録証/訓練
[第0485号/堺市長]

古物商許可証 [第622171407819号/大阪府公安委員会]